燃費向上術 ~ガソリン代が上がってしまう前に身につけたい~
最近値上げのニュースが多いですよね。少しでも出費を減らして生活が楽になれば心に余裕ができてきます。
電気自動車でもない限りガソリン代はどうしてもついて回るもの。燃費を少しでも良くできれば出費を抑えられます。
実際に燃費診断ツールをつかい計測した経験をもとに誰でもできる燃費向上の方法をお教えします。
燃費をよくするために必要なのは【運転方法】と【車のメンテナンス】です。
運転方法
燃費を良くする基本的な考え方
燃費を良くするためにはいかにガソリンを使わないかということです。
当たり前のこと言ってない?と思われるかもしれませんがこの考え方が基本になります。
今の車はよほど年式が古くない限りコンピュータ制御されています。
運転中の気温・車両の角度・エンジンの状態・アクセルの踏み加減などなど様々な情報を車両のセンサーなどを通じてコンピュータに情報が入力され情報を基にガソリンをどれだけ噴射するかを決めています。
基本エンジン内のクランクシャフトが2回転する時に1回燃料を噴射します。
各条件によって異なる部分はありますが基本その噴射回数を減らせば燃費は向上します。
車の運転を最適化するとともに排気ガスをきれいにしたりしています。
なのでガソリンを消費しない為にはガソリンを使わないように車に無理をさせない運転をするのが結果燃費向上につながります。
運転方法
急発進・急加速をしない
急発進・急加速をするということはエンジンのパワーを必要とします。車は運転者の要求に対しエンジン回転数を上げて出力をあげて加速します。
エンジン回転数を上げるということはその分燃料が噴射されます。
急発進・急加速は運転上危ないことも多いですから余裕を持った運転が結果燃費向上につながります。
急停止をしない
ある程度のスピードが出てる状態でアクセルを離すと車は燃料噴射を停止するフューエルカット制御を行い惰性で走行できるようにしています。
急停止をしてしまう状況にしてしまうと惰性で走れるところを逃してしまいます。
交通状況を確認し余裕を持ってアクセルをはなしてブレーキを踏むことが重要です。
信号待ちからすぐにアクセルを踏まない
オートマ車の話になります。
車は軽くても1トン以上ある車がほとんどです。
その車を発進させるためには大きな力を必要としますのでアクセルをすぐ踏んでしまうと運転者が加速を必要としてると判断しコンピュータは多くのガソリンを噴射して加速しようとします。
1秒でいいのでクリープ現象(Dレンジでブレーキを離すと車が進む現象)を利用して発進することにより重い車を動かす力が最小限になります。
そのあとアクセルをじわっと踏んでいき加速していきます。
目標速度まではしっかりとした加速をする
車は1速2速というようにギヤによって車を動かす力を最適化するようにできています。
自転車でもありますよね。自転車の場合で考えると上の段に行けば行くほどペダルが重くなりスピードが上げられる印象だと思います。
重くなるので負担になる印象がありますが考え方を変え最高スピードを目指さず目標スピードを維持すると考えればむしろ下の段より軽い力で走行できます。
車も基本の考え方は同じです。
車も現在の速度・アクセルの踏み加減などでコンピュータが制御しています。
なので早めに目標速度まで到達したほうが結果燃費向上につながります。
じんわりと発進したらそのまま目標速度まで加速しましょう。
急加速にならない目安としてはアクセルペダルの踏み量30パーセントもしくはエンジン回転数2000rpm程度です。
運転状況によって変わりますので一概に決められないところではありますが。
早めのアクセルOFF
急停止のところでも触れましたがある程度のスピードが出ている状態でアクセルを離すと惰性走行となり燃料が噴射されません。
先の信号が赤になりそう・渋滞している等車を減速・停車しなければならない状況が見えたら早めにアクセルを離すと燃費向上につながります。
ハイブリッド車の方は減速時に電気を充電する回生ブレーキという機能が付いています。充電される時間が増えるということはモーター走行できる時間が増えるということなので結果燃費が良くなります。
冷房を使わないときのA/Cボタン(エアコンボタン)のOFF
A/CボタンがONしていることでエアコンを動かす為にコンプレッサーという機械をエンジンの力を使って動かします。エンジンの力を使うということはその分負担になりエンジンの力を安定させるため使わないときよりも燃料を消費してエンジン回転を維持をしたりします。
なので冷房の必要ない気温の時はOFFにすることで燃費の改善につながります。
渋滞を避ける
燃費は走った距離に対してどれだけの燃料を使ったかによって算出されます。
止まっている時間が多ければそれだけ燃料のみ消費している時間でしかないわけです。なので渋滞している道を避けるというのも燃費の向上になります。
車のメンテナンス
燃費を良くする車のメンテナンスの考え方
燃費向上につながる車のメンテナンスは
- 車の進もうとする力をいかにロスさせないか
- エンジンのパワーをいかにロスさせないか
- 燃費向上を目指すあまりメンテナンス費用にお金をかけすぎていないか
燃費を向上させる目的はガソリン代を少しでも下げたい維持費を安くしたい方がほとんどだと思います。少しでも購入の判断になればと思います。
タイヤ
車が接地しているのはタイヤのみです。
タイヤ自体が抵抗になっていると車の力をうまく伝えられずロスになってしまいます。
そのためにもメンテナンスとして必要なのが
- タイヤ空気圧の調整
- 転がり抵抗性能が高いタイヤへの交換
になります。
エンジンオイル
エンジンは1分間に600~3000回転以上と高速で回転しています。
エンジンの部品というのも1000分の1単位で精密につくられており極上の隙間で動いています。
その際に潤滑油として必要なのがエンジンオイルとなります。
エンジンオイルの劣化・汚れがひどいと抵抗となり燃費が低下します。
半年または5000キロでのエンジンオイル交換をしましょう。
エンジンオイルフィルターもエンジンオイル交換の2回に1回は交換しましょう。
エンジンオイルの種類の変更もしくは添加剤の注入
エンジンは高速回転していますがその際潤滑しているエンジンオイル自体の性能を変えることで抵抗が減るため燃費の向上が見込めます。
- エンジンオイルの粘度(固さ)をゆるくする
- 化学合成オイルへのグレードアップ
- 添加剤を入れて今入っているエンジンオイル性能向上
エンジンエアフィルターの交換
エンジンに吸入される空気を濾過しているエアフィルターも汚れていれば効率的に空気を吸入できずロスになります。
3万キロごとに交換をおすすめします。
車内の荷物の整理
メンテナンスとは少し違うかもしれませんが車内に荷物が多いと車両重量が上がりその分車を動かす力が必要になります。
普段の運転で使わないようなもの・洗車道具などなど積んだままのほうが何かあったときにいいかもしれませんが燃費のためには車から降ろしておきましょう。
他にも燃費だけのためを考えれば、エアロパーツを取り付けて空気抵抗の低減をしたり電流の安定のためにアーシングをしたりといろいろありますが正直費用対効果は悪いですね。
メーカーも燃費向上は最重要課題のようになっていますので空力などはこれ以上ユーザー自身では向上は難しいと思います。
なので重要なのはやはり日々の運転の仕方と車のメンテナンスです。
燃費のいい運転とメンテナンスは結果車の寿命に関してもいい作用が働きます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!